みなさんがインターネット広告を悪者に仕立て上げなくなるまで〇分かかりました

目次

    最近のインターネット広告の酷さには目を見張るものがあるので、こういう文書を書いている。

    インターネット広告の意義

    メディアとしてWebサイトやアプリに掲載し、消費者に物事を訴求して購買意欲を刺激する。

    現状

    インターネット広告を消費者に対する嫌がらせに用いて、金を稼ぐ商売が横行しているように見受けられる。

    例えば以下のような広告がある。

    • 動画配信サービスの飛ばせない広告
    • ソシャゲの課金アイテムを得るための広告
    • アドブロッカーを購入させるために表示する内容が不快な広告

    また、以下のような広告の閲覧数や閲覧時間を稼ぐための手法も散見される。

    • ブラウザバックをハック
    • スクロールに追従
    • 視認しづらく、押しづらい閉じるボタン

    他には、他の表示をブロックして動画を読み込むものや、勝手に音が出るものなど、売上にどう繋がるのか全く想像できない、むしろただ体験を悪化させているだけのものもある。

    何が問題なのか

    以下2つ。

    1つ目は、広告を「消費者が見たくないもの」に仕立て上げているところ。

    広告を利用して消費者にストレスを与え、これを解消するために金を払わせるような仕組みがあらゆるサービスで見受けられる。広告の本来の意義に反しており、広告をまともに消費者に見てもらえない状況を作り出している元凶。しまいには単に不快なだけの広告を作り、アドブロッカーを購入させようとする商売まで現れ始めている。

    2つ目は、広告の質の低さを誤魔化すために、技術を悪用しているところ。

    広告の内容ではなく、とにかく消費者の目に入れさせるための方法の模索に傾倒してしまっている。この方法が技術的に正しいものであれば良いが、ブラウザバックで広告表示や、閉じるボタンの視認性や操作性を落とすなど、明らかに体験を損なうものが採られることが多い。

    ユーザーアクションをハックして、無理くり(しかも質の低い)広告を見せることで、どういった印象を与えるかは考えるまでもないと思う。こういう輩が増えてくるとブラウザベンダーや各種ワーキンググループが対策に乗り出してブラウザに制限を加え、我々開発者の肩身がどんどん狭くなっていく。

    おわりに

    特にこれと言って出来ることはないので、これ以上は罪を重ねない方がいいと思いますとしか言えない。

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